アイデアの製造過程もひとつの流れ作業である。
その作成にあたって私たちの心理は、習得したり制御したりできる操作技術によってはたらくものである。
そして、なんであれ道具を効果的に使う場合と同じように、この技術を修練することが、これを有効に使いこなす秘訣である。
仮にアイデアを作成する技術というものがあると仮定しても、誰もがそれを使いこなすことができるだろうか。
イタリアの優れた社会学者のパレートの説によると、全人間は2つに大別できる。
ひとつは、「新しい組み合わせの可能性に常に夢中になっている」とい人間だ。
パレートはこのタイプの人間の中に企業家や、あらゆる種類の発明などの活動に従事する人々が多い、という。
パレートのもうひとつのタイプは「カモにされる人」だ。
この種の人々は、彼の説によると、型にはまった、着実にものごとをやる、想像力に乏しいなどである。
アイデアを作りだすいかなる技術も役に立たないという人々も確かにいる。
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